みなさん、子供の性教育はしてますか?
学校で教えてもらうものだから、親は何もしなくていいと思っていませんか?
私が学生の頃より、学校でも性教育をするようになっているみたいだけど、いまだに『雌しべ雄しべが授粉』的な、やんわりしたことしか教えていないそうなんです。
子供たちは赤ちゃんができる仕組みをなんとなく知っていても、セックスをすることで伴うリスクを知らないと言っても良いでしょう。
性教育をわざわざ親がするものじゃない?
自然に知っていくことだし、親が口出すべきじゃない。自分たちもそうだった。
と思う方もいるかもしれません。
ですが、『セックスすることのリスク』を教えないのは、子供の将来にも関わることだと私は思います。
親が子供を躾けるのは、『現在』『近い未来』『遠い未来』も子供に不自由なく暮らしてほしいから。
性教育だけ触れてはいけないような風潮があるけど、性教育こそ親がするべきなんじゃないかな。
今日は、実際に子供たちに性教育をして思ったことなどを書こうと思います。
- なぜ性教育が大事なのか
- 性教育はいつから?
- 性教育で絶対教えたかったこと
- 性教育をした時の子供達の反応
などをご紹介します。
性教育はいつからするべき?
以前こんな記事を書きました↓↓
この記事では私の実体験、友達の実体験を通して、いずれ娘に教えたいセックスのリスクについて書きました。
今回は、実践編。
あの時の記事では、長女に生理が来たら教えようと思っていたけど、それでは遅いという衝撃の事実を知ったのです!!
それを知ったのはこの本でした↓↓
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 (MF comic essay)
なぜ性教育をするのに、セックスを実践するであろう年齢の中高生では遅いのか。
思春期の子供に突然、性の話をするのはハードルが高いからです。
急にかしこまって、親が性の話をしだしても子供は鬱陶しがったり、恥ずかしがって真面目に聞かない可能性が高い。
ただし、突然話すのではなく、幼児期から段階を経て話すと、聞き入れてもらいやすいようです。
我が家も小3の次女、中1の長女に合わせてお話しました。
本には『言葉がわかるようになったら徐々に性教育を始めるべき』というようなことが書いてるけど、性教育ってセックスだけのことじゃないんだなぁということがわかった1冊でした。
以下、この本を読んで、私が思った性教育について書いていきます。
私が思う子供に性教育をする必要性
一つは冒頭でもお伝えした通り、学校では赤ちゃんができる仕組みは教わっても、妊娠に伴うリスクを全く教わらないから。
それに加え、赤ちゃんができる仕組みも具体的に教わらないそうなんです。
『精子と卵子が出会ったら赤ちゃんが産まれる』
こんな説明だと、セックスしても妊娠しないと思う子供も多いようですよ。
実際は、膣にペニスが入れば妊娠のリスクがあります。
それをしっかり子供たちに教える必要があるし、それと同様にセックスをすることは悪いことじゃないというのも教えなくてはいけないのが難しいところでした。
妊娠のリスク
1番のリスクはやっぱり妊娠。
望まない妊娠をしちゃうということ。
学生のうちに妊娠してしまうと、『産む』か『産まない』かを真剣に考えなくてはなりません。
産む決断をすると、学業も職業も継続するのは難しくなる。
親のサポートがあれば、学業も職業も一時休んで復帰できるものだけど、赤ちゃんを産むというのは産んで終わりではない。
産むと決めたら自分で育てるべきだし、子育てそっちのけで自分のしたいことを優先させるくらいなら産む資格はないと思う。
産む覚悟がないなら堕す?
せっかく授かった命を失う決断は相当な覚悟がいるし、後々後悔の念と共に思い出すものではないだろうか。
そう思うと、産んで育てる覚悟ができないうちは絶対、妊娠するべきではない。
病気のリスク
生理がきていなくてもピルを飲んでいても、男性がタネなしでも病気になるリスクは免れない。
死に至る病気、エイズも怖いけど、クラミジアが悪化して不妊になってしまうこともある。
セックスは断ってもいい
セックスをする時ってどんな時だろう。
『好きな人ともっと深く繋がりたいと思った時』なのが一般的なのかもしれないけど、そうではないケースもある。
付き合ってる彼氏が体を求めてきたら、まだ心の準備できていなくても断れない女子もいる。
好きな人に嫌われたくなくてセックスを受け入れたり、付き合っていなくても好きな男性から求められると断りきれないってこともあると思うんだよね。
生物学的に男性の方が女性より性欲が高いものだけど、その性欲は愛情と比例しないから悲しい。
したいから可愛く見える。
ヤらせてくれる女は可愛く見える。
そんなもんでしょ。
この前もTwitterで見たけど、『モテる女はヤらせてくれる女』みたいなことを書いてる人がいた。
それに賛同する男子が多数。
『話を聞かない男、地図が読めない女』でも、男性の頭の中をこう表していた↓↓
引用画像:https://shufunotomo.co.jp/brainof/
まあ、これは揶揄しすぎだけど(笑)
性欲が男性のバイタリティの源になってるのは間違い無いと思う。
バンド初めた理由が「モテたいから」なんて話、私の若い頃にはよく聞いた。
今は何?
SNSで目立ちたいのはモテたいから?
でも、女性がきっかけで男の活力が増すのは悪いことじゃないとは思う。
動物界でもオスはメスの気を惹きたくて、孔雀は綺麗な羽を広げるじゃない。
女性にモテたくて、いろんなアピール方法で頑張るのは、当たり前の本能よね。
あ、なんか話は逸れたけど、男はヤりたい女にはマメにもなるし、優しくもなる。
目的を達成した後は、冷たくされるかもしれない覚悟を持ってしても捧げたい相手ならしたらいい。
ただの性欲処理班になるような女にはなってほしくないから、断って嫌われるくらいなら、そんな男はこっちから相手にしなければいいの。
体目的ではなく、本当に娘を愛していてくれてる男の子なら、娘の気持ちの準備ができるまで待てるもの。
性欲があるからではなく、誰かに愛されたくて体を許してしまう女子もいる。
そういう女子は、愛情に飢えてるケースが多い。
そうならないためにも、娘にたくさん愛情を注いであげたいと思う。
セックスを教えることだけが性教育じゃない
性教育というと、セックスに関することだけだと私は思っていた。
でも、おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 を読んで、幼児期から徐々に性に関することについて教えることが大事なんだと思った。
幼児期に教えるのは『プライベートパーツ』のこと。
『プライベートパーツ』とは、他人(親であっても)が勝手に触ったり、見ようとしたり、見せてはいけない部分。
具体的には
- 目
- 胸
- 性器
- お尻
なぜなら、このパーツは体の内部につながり、生命に関わる部分だから。
菌とかもここから入ってくるよね。
その部分は、自分が大事にしなくてはいけない部分だと教える必要があるんです。
今でも次女の体を洗ってあげるけど、お股付近は自分で洗わせるようにしてる。
それに、この部分はどの程度の力で洗ってあげればいいかわからないのに、清潔にしなくてはいけないから手が洗える年齢になって、自分で洗うように教えてあげました。
蒙古斑のあるちっちゃくてかわいい次女のお尻を見てると触りたくてたまらないけど、本を読んで我慢するようしましたよ(笑)
お尻を触る=かわいい、愛情表現
と次女が勘違いすると、誰にでも触らせてしまうようになっても不思議じゃないから。
『プライベートパーツ』に触られると嫌な気分になるのに、親しい人だとフレンドリーに接してくれてる証拠だと勘違いさせないためでもある。
子供が性犯罪に巻き込まれる場合って、意外と身近な大人が多いらしい。
知らない人だと警戒するけど、知ってる人なら距離も近くなるし、少し嫌な気分がしても気持ちを抑え込んじゃうものだよね。
そういう意味でも、娘たちにとって一番近い大人である旦那や私が、プライベートパーツは大事な部分で、たとえ親でも触らせないよう教育することが大事だと思った。
本音はセックスしてほしくないけど、その言葉は危険
本当は娘たちが結婚するまでセックスしてほしくないのが本音。
『妊娠』『病気』『sexに溺れて勉強しない』などのリスクが気になるんです。
なんだけど『セックスは汚らわしいもの』と教えてしまうと、セックス嫌いや恋もできない女子になってしまうのも困る。
セックスでリスクがあるのは、結婚しない相手と子供を作ってしまうから。
もし、結婚適齢期に結婚する相手となら構わないんだけど、人間の感情はそんな簡単にできていない。
それに、経験も大事。
どういう人となら生涯の伴侶としてうまくいくのかも、いろんなタイプの男性と付き合った方がわかると思うんだよね。(体の関係がなかったにしても)
そして、セックスで快楽をえるのは決して悪いことじゃない。
日本ではセックスを商売の道具や、いやらしいものみたいに描写するから、恥ずかしいものだったり、汚らわしいものみたいに洗脳されちゃうけど、セックスって究極の愛情表現だと思うんだよね。
だって、キスとは違って、お互いが興奮状態にないと挿入できないんだよ。
実際ね、知り合いの話で、旦那さんはしたいのに、奥さんがセックス嫌いなの。
旦那さんは奥さんのこと好きなんだけど、性欲があるから辛いみたい。
嫁とのレスで不倫に走る男性も多いよね。
なんやかんやいっても、夫婦円満の秘訣はセックスだったりする。
セックスはダメ!と言い続けてしまうと、自然と「ダメなもの」「汚らわしい」という概念がついてしまってセックス嫌いになってしまうのは困る。
男の子にも必ず性教育を!
うちは娘2人で、女の子の方がリスクが高いと思っていたけど、男の子だって無論リスクはある。
学生で妊娠させてしまうと、男の子だって進学を諦めて働かなくてはいけなくなる。
就職して仕事をしていたって、ただの性欲処理で付き合った相手を妊娠させて、責任を取らなくてはいけないことだってある。
女子はしたたか。
「この人と結婚したい!」と思ったら、「今日は安全な日だから出していいよ」なんて言う確信犯もいるのだ。
結婚を考えている女性とならいいけど、そうじゃないのなら避妊はしっかりするべき。
好きな子と両思いだったのに、他の女の子を妊娠させちゃって、責任取ったっていう男友達も実際にいる。
その男友達は離婚はしてないけど、今でも浮気しまくっている。
好きで結婚しても夫婦円満でいるのは難しいのに、そんな想いがあると余計にうまくいく確率は低いよね。
言いにくいけど絶対に教えたかった性教育はセルフプレジャー
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 を読んで、度肝抜かれたのはセルフプレジャーのこと。
セルフプレジャーとはオ○ニーのこと。
こんなこと教えることもないし、するなら勝手にやるだろうし、しないなら一生しないだろうと思ってました。
男子は100%やるだろうけど、女子はやらない人も多いよね。
私もやらない派。
だってさ、自分でやるより人にやってもらうものでしょ!という考えだった。
自分でくすぐったって、くすぐったくないのと一緒で、自分でやっても気持ち良くないだろうと思って、する概念すらなかった。
だけどもし、セルフプレジャーをしない子が、性欲を満たしたいと思ったら男性に体を許すハードルが下がると思うんだよね。
実際私は、初めてを捧げた相手をすごく好きだったかというとそうじゃない。
好き半分、興味本位半分で初体験を済ませた。
男子だけでなく、女子でも好奇心や興味本位、性欲でしてみようと思う子もいると思う。
そんな気持ちで妊娠するなんて超ハイリスク!
セルフプレジャーならノンリスクで性欲を満たせる。
そう思ったら、ハイリスクな性欲満たすだけのセックスより、ノンリスクなセルフプレジャーがあるんだよと教えてあげたくなった。
性教育をした時の子供達の反応
長女には何度か『妊娠のリスク』や『妊娠する仕組み』を教えてきました。
次女には、全く何も教えたことがありませんでした。
共通に教えられる『プライベートパーツ』のことは3人で話し、『妊娠のリスク』『これから起こりうる性的な問題』『セルフプレジャー』のことは長女だけに教えました。
8歳の次女
『プライベートパーツ』のことを教え、ここを触ろうとしてきた人には「やめてください!」とはっきり言っていいと教えました。
プライベートパーツを触られる時は1人になった時が多いから、お友達と遊びに行く時も1人にならないようにするのと、人通りのない道は通らず、遠回りでも人がたくさん通る道から帰るように言いました。
そう教えると「なんか怖い」と、周りにいる大人を怖がるようなことを言っていたので、怖がらせすぎてしまったかと不安になったけど、「怖い」と言いつつ、学校が終わってお友達と遊びに行くこともあるので、そこまで怯えていなかったのだと少し安心。
12歳の長女
『妊娠のリスク』は何度か話してきたので、理解してるよう。
ただ、まだ恋を知らない長女は『好きな子と一緒にいたい』『好きな人と触れ合いたい』という気持ちが全くないようです。
でも、中学生のセックスってお互い好きだからではなく『男の子の性欲』というパターンが多いと思うので長女にはこう教えました。
母「中学生になると男の子があなたの体に触りたいと思うことがあるの」
長女「気持ち悪い」
母「気持ち悪いと思うかもしれないけど人間はそれが自然なことで、その気持ちがないと子供もできないし、人類が滅びてしまうから持っていて当たり前の性質なの。いずれあなたも好きな男の子に触りたいと思うかもしれない。それはおかしなことじゃなく、自然なことだから大丈夫なんだよ。」
「だけど、セックスすると妊娠するリスクはわかるよね」
長女「うん」
母「あなたにすごく好きな人ができるのは、とても喜ばしいことだけど、そのリスクを背負ってでも好きなのか一度考えて欲しいの。そうじゃないならセックスするべきじゃないし、あっちがしたいと言ってもちゃんと断るべき」
「断ったら嫌われちゃうと思うかもしれないけど、それで冷たくなるくらいなら、あなたを好きなのではなく、あなたとセックスしたいだけなの。そんな人に嫌われたとしても傷つくことないんだよ」
「あなたの良い部分はお母さんも、お父さんも、みんな知ってる。悲しい気持ちになるかもしれないけど、気にすることはないし、断ってもあなたを好きだと言ってくれる男の子が本当にあなたのことを好きな男の子なの」
長女は男の子が自分に触れたいと思うことが「気持ち悪い」と言っていたので、まだここまでの話をしてもピンと来てないようでしたが、とりあえずここまでは話しました。
コンドームについては、まだ教えませんでした。
まだ、長女はその段階じゃないなと思ったので。
言いにくかったセルフプレジャーのことも言いました。
母「男の子があなたに触れたくなるように、あなたも性欲があって当然なの。それが正常な人間なの」
「もし性欲が現れた時にセックスをしてみたいと思うかもしれない。だけど、その好奇心や性欲だけでセックスするにはリスクが大きいの」
「そういう時はセルフプレジャーをしたらいい。自分の欲求を満たせて、妊娠のリスクもないんだから一番いい方法だと思うのよ。性欲が抑え切れないなんて恥ずかしい、いやらしい子だと思うかもしれないけど、何も恥ずかしいことじゃないし正常なことなの」
「あえて、私はセルフプレジャーしてる!と自慢することじゃないけど、恥ずかしいことじゃなく、誰だってすることだから大丈夫なのよ。排便だって誰でもするけど、だからってみんなに言いまくることじゃないでしょ?それと一緒で自然現象だからコソッとしたらいいのよ」
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方にもセルフプレジャーのことが書いているので、まずはこの本を読んでもらって、長女が理解できなかった項目で私が教えたいと思ったことを教えました。
セルフプレジャーについては、かなりハードルが高かったけど本があったから少し話しやすかったです。
まとめ
娘たちに結婚してもらいたいと思うし、出産もしてもらいたいけど、やはり時期や相手は気になります。
望んで出産するならいいけど、望まない妊娠は避けたいんです。
でも、どんなに教育しても妊娠してしまう時は妊娠してしまうだろうという、覚悟はしています。
娘たちが妊娠したときに、そのことをちゃんと報告してもらえる親でありたいと思ってます。
数年前にありましたよね。
CA希望の女の子が妊娠して、公園のトイレで産み、赤ちゃんを生き埋めにした事件がありました。
その女の子を知る人の話を聞くと「普通の子」「家族仲は悪くなさそう」など、すごく特殊な家庭で育った印象はありませんでした。
あくまでも報道でしか聞いてないので、実際はどうかわかりませんが、いわゆる『普通の子』が人殺ししてしまう可能性もあるってことです。
この女の子が妊娠に気づいた時には、堕ろせない状況になっていたのかもしれない。
でももし、妊娠したことを話せて、頼れる人がいたら、自分の赤ちゃんを生き埋めにする最悪な事態にならなかったかもしれない。
女の子のご両親を責めているのではなく、仲が良い家族でも性のことは言えない雰囲気があったりしますよね。
自分でなんとかしなくちゃ!と気を張りすぎて、最後にパンクしてしまった結末かもしれない。
そう思うと、娘たちには良いことも悪いことも、全て話せる母親でありたいと思いました。
娘たちが本当に困った時、パッと顔が浮かぶのは私でありたい。
望まない妊娠を避けるためにも、寂しさを埋めるために不特定多数の男性と関係を持たせないためにも、娘たちがいくつになっても愛情を注いでいこうと思う。
もし、娘が妊娠したら旦那は激怒するだろうけど、その時は私がしっかりした気持ちを持って娘の味方になってあげなくてはいけない。
子供が成長するにつれ突拍子もないことを告げられそうなので、あたふたしないようあれこれ妄想中です(笑)
娘に性教育の話をすると言っても、何からどうやってと思ったりしましたが、
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方
の本を読んで伝え方がわかったし、自分でも気づかなかった性の話を教えることができました。
この本は漫画なので、子供でも読みやすいかもしれません。
うちの長女にも読ませたら「よくわかんないところがある」と言ってましたけどね。
娘の疑問を聞きながら話すきっかけにもなるので、性教育をどう教えようと思っている方はこの本良いと思いますよ(^ ^)
おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方
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